*・*・* 初音ミク
何事も起きないはずの
いつもただ通る道で
懐かしい面立ち見かけて
僕は佇んだ
あれはまだ五つの頃か
いつもその人と
一緒
幼くあどけない
指切り
結婚の約束
したよ
信じることも
疑うことも
知らなかった
あの頃
心のままの約束だった
結局果たせなかった
けれど手を引いている
小さな子供
あの日の君
そのまま
はしゃぐ笑顔が
幸せそうで
何故だか声を
かけそびれたよ
ふと考えてみる
誰か大切な人と
今の僕はためらい泣く
指切り
あの日のようにできるかと
人の心の
うつろいやすさ
知らぬままが
よかった
はしゃぐ笑顔が
あの約束を
かき消しながら
遠のいてゆく
戸惑うことも
恥じろぐことも
知らなかった
戸惑うことも
あの頃
ただまっすぐな
約束をした 結局は果たせないとしても
今すぐ君に会いたくなった 誓えない誓いを
無情に君に告げたくなった 許されるなら 指っ切りをして
*・*・* 初音ミク