曲がり角はすぐそこに もう見えているのに
気づかれないように 心の中でカウントしてる
響く靴音は一つだけ 見えないパラメーターが
気になって仕方がないまま いつだって客席から
誰かを見てる
寂しがりの歌を耳に詰め込んで
くすぐったい考え事をして
何度だって手を取り合いそうだ
案外大丈夫 案外大丈夫
そっと踏み出すと 塗り替えられていく
知ってるはずの景色 いつもより静かで
それでは確かに 過ぎていく風の中で
君の声で顔を上げた 噛み合わない部品
握りしめて
君の色は何色? 少し声に出してみたくなって
でもああ やっぱり言わなくてもいいよ
混ざり合おう
信号のない交差点 みたいにじんわりと
広がる時計を 両手いっぱいに
君の言葉抱えて
知りたい 見てみたい 触れたい
ぼやけたレンザーの向こうから こっちに手を振ってるから
顔が見えない誰かが
導きを待ってるだけで たった一人で
突っ立ってたろうか 見透かされちゃうような気がしてる
瞬きが鼓動に変わる 瞼の上に今日も
気になって仕方がない 君のまだ読み取りきれない顔を
映す
窓から流れ込んできた風向きを
なんだか意識するようになって
答えのないような甘い話を 君にも言えそうだ
君にも言えそうだ
季節の色と匂いが強くなってく
触れた瞬間にもっと鮮やかに
胸が高鳴るのは夢の始まりみたいに
手をそっと握られながら ほら心地よく
逃されてく
君の音はどんな音?
星耳澄ましてみたくなって
いつかもっと聞こえてくるのかな
重ねり合う
シグハグな呼吸で
もういとしく思えるような
日々がきらめく
両手いっぱい君への花束抱え
道しるべなんかなくても
一歩ずつ進んでる
自分のことを
好きになれる
そんな時が来るから
朝焼けと夕焼けの
どちらも見たくて
そんな小さな欲張りが
少しまたほんの少しで
僕らを促す
君の色は何色?
君の色は何色?
少し声に出してみたくなって
でもああ
やっぱり言わなくてもいいの?
混ざり合う
信号のない交差点みたいに
じわりと広がり溶ける
両手いっぱいに君の言葉抱えて
知りたい見てみたい触れたい
ぼやけた円図の向こうから
こっちに手を振ってる顔が
見えない誰かが