*・*・* 初音ミク
尽きせぬ想いに胸を砕かれる波は
あきらめず雫に消える幸せ
月の光の足音に似て
ひとりぼんちの影は うつむいたままで
狂いそうな潮の香りに
きらめいて消える
欠けた綱は解けて
潮の流れに身を任せて
すべる船は歌う
たてごとのつま引きに似て
星が体を包む娘のように
忘れかけた昔話聞かせておくれよ
風はいつしか逃げて
僕の用途は忘れられて
舵を外してデッキに
体を伸ばして
横たえれば
夜の世界が白く
吸い込まれるように
にじんでくる朝の光
流れ流れゆく
にじんでくる朝の光
流れ流れゆく