僕だけがわかるような歌を描いたよ
他の人にはわからないような歌だ
でも君が聴いてくれるのなら
そんなことどうだってよかった
君だけが笑うような話ができたよ
聞いて笑うその顔が思い浮かんだ
だから今話し始めることが
少しだけ寂しくなってしまった
君だけが笑うような歌を描いたよ
見慣れた街路樹をなぞってって
足音が二人追い向いて
カヤの外でいつものように
秘密を分け合った
君にだけわかればよかったんだ
誰も知らない流行りの歌
伝えた言葉だって
繋いで離れないんだ
今も思わずにいられなかった
あの日には確かに
青くなった
人も僕らの春があったんだ
忘れてしまいたいこともたくさんあるだろう
むしろその方が多い日々だったんだろう
けれどそんなこと
どうでもいいと思えるよな
大事な日々もちゃんと起こっているだろう
歩き慣れたバス停の前で
人並みが二人を離して
踏まれていたら
消えた影と影を繋いで
孤独を分け合った
夜の全てを飲み込んだって
繋いだ手は離れなくて
消された存在確かめ合って
あの日世界を分け合った
君にだけわかればよかったんだ
誰も知らない流行りの歌
誰が何と言おうと
かけがえのないものだったって
今も思わずにいられないんだ
あの金ピーリングは確かに
青くなくとも
青くなくとも
青くなくとも
ここに僕らが生きていた
僕らが生きていた
僕らが生きていた