夏が過ぎてゆくよ
夏が過ぎてゆくよ
いつか来た海辺に
忘れかけたはずの
話をささやく
風が運んでくれた
懐かし波の歌に
明日が見えてくるまで
心をまかせる
燃え尽きる太陽のもと
思い出にまじって
日焼けした若者たちの
はしゃぐ声が聞こえる
きっと
君の赤い唇
震えていただろう
しがみつくようにして
瞳を閉じたね
こんなことをまた
思い出してしまったのは
僕がまだ臆病だからに
違いない
夢が一つ一つ壊れていくのは
幸せじゃないね
でもそれでいいってことは
知ってるね
燃え尽きる太陽のもと
思い出にまじって
日焼けした若者たちの
はしゃぐ声が聞こえる
今日の海はいつになく
歯に噛んでいるけど
どうせ消えてゆく
はずの真夏のファンタジー
どうせ消えてゆくはずの
真夏のファンタジー
どうせ消えてゆくはずのファンタジー