*・*・* 初音ミク
ふと見上げた釣り広告 彼と同じ名前が揺れてる
珍しい名字なのに 偶然が胸をつねる
今では忘れ去っていた 遠い笑顔よみがえた
変わってゆく自分が嬉しくて 欲しいものだけ追いかけた頃は
誰かが言ってくれる 君が言ってくれる
そんな傷つくことさえ 知らずに笑えた
夜が明けるまで 何も怖くなかった
行くよ 行くよ 行くよ
二日の恋が過ぎて 何度も引っ越しをして
髪型も服も指輪も 夢の中の思い出になった
扉の隅にもたれていた
誰かが揺れて 流れる景色を見てる
忘れたかったのはきっと 彼ではなく私自身
許してくれてたこと 今わかる
届かない切なさも もうわかる
ごめんなさいも言えないの
行方も知らない あなたの幸せ
祈るだけを許して
叶ってゆく季節の風の色
今もこのように 刮 abord
そんなことに気づく私がいる
もうすぐ次の10年が
訪れる前の心の静けさ
少し不思議なほど
ページを急ぐ人に押し出され
もう一度振り向いて焼き付けて
懐かしいその二文字へ
私に囁くメッセージだって
ひとり
電車を
誇りに