雨音
が
近くなる
少し眠った
みたいだ
暗闇に
目は慣れて
警話用紙を
さした
彼の
腕の中にある
体は
私のもので
だけど不安で不安を恐れて
涙が溢れる願いが叶えられたのになぜ
さあ心は悲しい一つになれないどれだけ強く抱きしめても
頭ではわかってる
彼の
瞳の奥に映る
影は
私じゃなくて
それに
気づいて気づかないふりして
痛みを求める願いが叶えられたのになぜ
まだ心は悲しい一つになれないどれだけ強く抱きしめても
逃げ出すこともできたのになぜでも
口づけても
消えない