*・*・* 初音ミク
子供が正しく生きてゆけるなら
お前の父があんなに無口になるものか
泣くな少年 少年よ泣くな
語りかけようとする父を
穏やかに無視しろ
父に隠れて決意したことだけが
志という男の意思になるのだから
無視するお前の背中を
それでも父がひっせりと
懐かしく見つめていることに
お前は気づいてやれ
どこまで歩いていったら
男らしくなれるの
いくつ歌を歌うのか
歌ったら心は静まるの
いつ頃僕は僕らしい
自分になれるの
流れる川 岸辺を削る
その水元が答えさ
川は流れて山削り
また川を救ってる
山は山になりたくて
動き続けてる
見渡す限り全てのもの
自分の中で生きてゆけるのか

自分を目指してる
風に吹かれて旅をしている
その風が今君に吹く
眠れ少女よ
少女よ
眠れ
母がその恋をした時
台所に訪ねてきた魔法使いを
静かに拒否したぞ
愛に魔法や取引があるのなら
お前の母があんなに疲れた顔をするものか
眠れ少女よ
少女よ眠れ
いつも通りの笑顔で
母を優しく無視しろ
母に隠れて秘密を持つのか
女の子のことだけが
女になってゆく
ただ一つの道なのだから
無視するお前の寝顔を
それでも母がひっそりと切なく見つめていることに
お前はもう気づいてやれ
どんな恋を過ごしたら
女に恋を過ごしたら
新しくなれるの
何冊本を読んだら
正しく生きれるの
愛した分だけ誰かから
愛してもらえるの
明かりを消して
星空を見つめて
その暗闇が答えさ
小さな農家のご夫婦が
星空見上げてる
語り合うこと何もなく
二人は寄り添う
愛を見つけた人たちは
静かで動かない
音もなく
夜空で燃える
星座のようだろう
風に吹かれて
星が瞬く
その日の






風が今君に吹く