洗った
髪を
乾かす
手を休めてあなたに膝まくら
こうしてあなたの
夢を聞いて
もう幾年つき過ぎた
濡れた手拭い
おろしどん越しに
かければ冷たい
外は雨 あなた今夜は
久しぶりに
熱いお酒でも飲みましょうか
季節はずれの
花のように
時の流れに取り残された二人でも つまびく蝉の
細い根は
静かに熱く燃えてる
いつかきっと きっといつか
私の恋は
忍び狛
世間の冷たい
風に泣かされ
頬杖
かむべに差し指
細めに煙る坂道を
あなたの下駄の音が響く
二人で差した
蛇の目の傘は
二人の愛
二人の心
いつも こうしてあなたがいれば
何も怖くないつらくない
季節はずれの
花のように
時の流れに取り残された二人でも
つまびく蝉の細い根は
静かに熱く燃えてる いつかきっと きっといつか
私の恋は
忍び狛
季節はずれの
花のように
時の流れに取り残された二人でも