数学の時間
あなたの斜め後ろの後ろのそのまた後ろの席で
あなたの歌を書いています
到底あなたは知りっこないでしょう
そういえば昨日の昼休みの時間に流れていた曲
あなたのことを思って私が歌ってるの
あああなたが作ったプレイリスト
私にも聴かせてほしいの
そう欲ばあなたに書いた私の歌が入ってないから
あなたが今夜夢を見ると私が出てきて
明日から意識しないから
あなたには言わない私がこの先
有名になって大きなステージで
この曲を歌う日が来ても私はバラさない
あなたがこの先私と知らずにこの曲に出会ってこの曲が好きなんだと言っても
知らず知らずに自分の音をかかれている気分はどうですか
あなたはどう思うんだろう
やっぱり気持ち悪いって思うのかな
ねえ待って ちょっと待って
あなたに内緒で歌にしているのって
さすがに調査権とか引っかかったりしないよね
あああなたが休んじゃったその日は
一日歩きが起きなくて
ため息ばっか今日は久しぶりに
髪の毛巻いてきてみたのに
ああ 雨立とうご近所さんだったら
今日配られたプリントを届けに行くのに
ああ あなたにはイブない
私がこの先
夢になって画面の向こうから
この曲が流れる日にしても
私はバラさない あなたがこの先
私と知らずにこの曲に出会って
あなたからのLINE
話していたわけじゃないのに
偶然すぎるよズルいよ 心臓の音で何も聞こえない
今日の自分の音 見せてくれたりしないかな
私は夢でも見ている
のかな
あなたには言わない 私がこの先
有名になって大きなステージで このことを歌にしていても
私はバラさない あなたがこの先
私と気づいてこの脚を切って もしや僕のことなのかって
いつついても