遥かにそっと揺らめく 憂い過剰の記憶に
動かされながらずっと張り付く 白い絶叫に凍った
沈む月の迷い
存在は確かに今ここに
待っているのは涙など もう流さない ただ抱き合える瞬間
言えない聞けない見えない幻だけ
時の向こう
側
へと流されて
強い声になる 許せぬ願い
声だけ 勇気だけ 近づく温度だけ
届かぬ想いが 千切れで
夜風は染める
そこはきっとまやかしと偶像だと気がついてた
それなのに 怪我相の中 雨に瞳を委ねた
昇った夜の迷い
偶然は適当かに仕組まれた
いっそ必然目の前に 夢を晒された 無覚に歪む感情
負けない 越せない わからない 結末など
どこへ行こうとも たった一人だけを 守りたくて 疲れている
今だけ 過去だけ 作る未来だけ 作れるのならば 枯れ果てて 消えてもいいの
言えない 気づけない 見えない幻だけ
時の向こう側へと流されて強い声になる 許せぬ願い
声だけ 勇気だけ 近づく温度だけ届かぬ想いが 千切れで夜風は染める